北沢峠・・・・・仙水峠・・・駒津峰・・・山頂・・駒津峰・・・双児山・・・北沢峠
こもれび山荘に宿泊して、朝5時に出発。他に山頂を目指した人は私達以外誰もいないようだった。 夜中の暴風雨から予想すると?のように雨は上がったが、強風はまだ吹き付けていて不安なスタート となった。仙水小屋で水を補給し樹林帯を抜けるとパっと開けたが、目の前に大小の石が堆積した所 に出た。ここからは遮るものがないので、体がもっていかれる程の強風に耐え何とか仙水峠に着いた。 山側を見上げると摩利支天の山肌に暗雲がまとわりつき甲斐駒の山容は全く見えない。悪天候にテン ションは下がる一方でちょっと不安を感じていた。救いは、陽ざしが少しずつ当たり始め徐々に明る くなってきたこと。風がおさまり天気が回復することを天に祈りながら再び登り始めた。30分ほど経 つと周りの雲が上がり始め、目の前の栗沢山も甲斐駒ヶ岳も徐々に姿を現してきた。駒津峰に辿り着 く頃には青空がいっぱいに広がって鋸岳がくっきり、そして堂々とした甲斐駒の雄姿に感動を覚えた。 ここから岩稜尾根を下り、10mを越えると思われるを巨大な六方石の下をくぐり抜けると8合目に着い た。ここは直登との分岐になっているので、安全を重視してトラバースルートを選択。トラバースと はいえロープやクサリの岩場を少し降りなければならない難所があり、そこを何とかクリアできた。 すると岩の隙間に純白のハクサンイチゲや濃いピンクのイワカガミの花を見つけ元気をもらう。また 風雨や寒さに耐えて力強く頑張っている1本の低木ダケカンバもとても印象的だった。この先暫く崩れ た花崗岩の砂礫に踏ん張りが効かない悪路が続く。悪路といっても砂浜のように白く美しい花崗岩の 崩れた道である。足を何度もとられたが、摩利支天への分岐まで何とか辿り着くと、南アルプスの大 パノラマが待っていた。日本一の富士山が鳳凰三山の奥に。その右側には北岳・間ノ岳、さらに右に 目をやると仙丈ヶ岳。前座の栗沢山とアサヨ峰も美しい。何とも感動であり、なかなか梅雨の時期に こんな贅沢な眺めは見られないと思った。時々突風はあるものの風は信じられないほど落ち着いてき て、いよいよ山頂にアタックだ。午前10時40分ついに到着。山頂は悪天候がうそのように晴れ渡って いた。ついてる、ついてる。そして感謝・感謝の瞬間だった・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 左側に北岳、右側に仙丈ヶ岳 |
山頂は360°の眺め
岩場に咲くイワカガミ
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